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「ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか」 ー感情労働ー

2014年09月05日

顧客をある特定の感情状態にするために、声のトーンや表情、態度を調整することによって自分の感情を管理する仕事を「感情労働」と呼びます。顧客と面と向かって応対する接客業や対人サービス業は、ほとんどこれに当てはまります。
仕事場ではあくまでも「職業としての自分」を演技しなければならないのです。それは「本当の自分」とは違う、「偽りの自己」であり、「にせ者」です。感情労働に習熟すればするほど、他人を欺く度合いが強くなっていき、本来の自分らしさが失われていくーこれが感情労働の代償あるいは副作用です。その次に湧いてくるのは、怒りでした。

これは、昔読んだ武井麻子さんの本の裏書に書いてあった文章です。


例えば、介護関係、医療関係、福祉関係、、、教師などもそうでしょう。

いわゆる、「いい人」であることを求められる職業です。

そして、人一倍頑張ってしまう人ほど「燃え尽きて」しまうようです。


援助職をしている方がいます。

Aさんといいます。仕事内容はヘルパーです。

ついつい時間外にも、いろいろやってあげてしまう方です。

そして、疲れています。

家族にも、事業所にも、「無償でやることはやめなさい」と言われています。

利用者が頼んでいるわけでもありません。

では、どうして?

Aさん「おむつがいっぱいになって気持ち悪いでしょう。」

Aさん「次のヘルパーさんが、大変になるし。」

Aさん「ほおっては帰れないんです。」

(その時間外労働はやりたいんですか?やりたくないんですか?)

Aさん「もちろん、やりたくないです。でも、見ないふりして帰ることはできないんです。」

Aさん「でも、やると疲れちゃうんです。怒りもあるんです。」

うーん・・・・・

その仕事は、誰に頼まれたわけでもない。誰にも強制されていない仕事。

それでもやるんだったら、自分が選択したのだから一生懸命やればいい。

自分が決めてやるんだったら、「怒り」はないはず。

Aさんは、顕在意識と潜在意識の不一致があります。

頭では「やりたくない」と考えている。

ところが、心のどこかで脅迫的に「やらなきゃいけない」という声がする。

この矛盾が人を疲れさせます。


時間外労働なんて、「ちょっとサービスよ!」と言ってチャチャとやってあげるヘルパーさんも

います。何も疲れることはありません。

時間がくればきっちり「では帰ります」といって、途中でも帰るヘルパーさんもいます。

別に罪悪感はありません。

Aさんは、どうしてやりたくないのに時間外労働をしてしまうのでしょう?

頭でわかっていてもどうすることもできない・・・

こんな時、催眠療法が役に立ちます。

なぜ、そうまでして自分より他人(しかも誰も頼んでいない)を優先させるのか?

普段、自覚することのできない潜在意識の中に答えがありそうです。

Aさんを長年苦しめてきた持病とも、ひょっとしたら関係があるかもしれません。

自分の中の答えがわかったら、

時間外労働をやってあげてもいいし、

今日はできませんって帰ってもいいし、

つまり、自由になることができそうです。

自由って、かなり「幸せ」に近い感覚ですよ!


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