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ビジョン・クエスト(インディアンの成人の儀式)

2014年11月25日

30代の頃、ビジョンクエストをやったことがあります。

ビジョンクエストとは、インディアンの成人の儀式です。

たった一人で荒野に行き、断食をし、結界を作り幾晩か過ごすのです。

インディアンは、夢をとても重視していて、その時見た夢から未来に繋がる啓示をもらうのです。

また、その時現れた動物が一生の守護動物となります。

例えば、ワタリガラスやオオカミなどです。

夢や精霊や動物たちから様々なメッセージを受け取る、大人になるための重要な儀式です。

私のビジョンクエストは、西伊豆の山で行われました。

いちばん怖い場所を選んで下さいという指示だったので、鬱蒼とした谷の竹林にしました。

その日は、大雨でした。

冷たい雨が体温をどんどん奪っていきます。

急いで、小石で結界を作りました。

これから二晩、自分自身と向き合うのです。

風でゆさゆさ揺れ動く真っ暗な竹林は、まるで巨大な鳥かごのようでした。

それは私にとって気が狂いそうなほど、怖ろしい場所でした。

「○○○ーーーー、○○○ーーー」

私は、夫の名前を叫び続けました。

頭がくらくらして、喉が枯れるほど叫び続けました。

そして、気付きました。

こうやって、夫に助けを求めてばかりいると、夫は私のために死んでしまうかもしれない、、、。

なぜだか、そう思ったのです。


寒さに震えながら、夜を明かしました。

地面はぬかるんで、谷を昇っていくことは困難でした。

私は、遭難してしまうかもしれない!

それほど過酷でした。

やっとの思いで、里に着き、病院に運ばれました。

大雨で低体温になっていたのですね。

絶食をしていたのに、吐いて吐いて吐きまくりました。

思えば、私の30代は自己探求に夢中でした。

古神道、内観、ヴィパッサナー瞑想、TM瞑想、ドリームワーク、、、、

自分の潜在意識に深く深く入っていきました。

それでも、自分を愛することにかすりもしませんでした。

不思議な一瞥体験はいくつかありましたが、

「自分を愛する」ということがどうしてもできなかったのです。


そして、皮肉なことに、夫の癌が私の目を覚ましてくれました。

どこかに行かなくても、何かを学ばなくても、

いちばん身近な場所に、私の探していたものはあったのです。

夫との関係を、きちんと見ていれば良かったのです。

家族との関係はどうか、、、もう一度見直すといいかもしれません。

身近なところに、自分自身がはっきりと現れています。



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