「喜びから人生を生きる」の読み聞かせ

最近、アニータ・ムアジャーニさんの「喜びから人生を生きる」の
読み聞かせをしています。
何のことはない、悲しいかな、夫が読めないからです。


夫は、右側頭葉の海馬付近に3,5×4×5cmほどの腫瘍が出来てしまいました。
その悪性脳腫瘍(グリオーマ)は、手術で95%取れたと主治医は言っていました。
(何を持って95%なのでしょうね?医者の話の論理的な部分と非論理的な部分を
よおく分けて聞かなければなりません。腫瘍の総重量でも計ったんですかね?
大体、グリオーマは肉眼で見える範囲よりはるかに広く、
紙に水が染み込むように広がっています。腫瘍部分を全部取ろうと思ったら
知能や運動機能や、はては生命維持の機能まで失ってしまいます。
脳以外に出来る出来物ではなく、脳実質が癌に変化していくんですから、やっかいです。)
その後、主治医は摘出率を90%っていつの間にか言っていました、、、。
ま、わからないってことですね。どこまで取ったか。
そういうわけで、夫は海馬を失ってしまいました。
運悪く、夫は左利きでした。
普通、右脳はあまり重要な働きをしていないので、障害は少ないのですが、
夫の場合は大事な言語野が、右にあったのです。
しかも、左利きの人の右脳にある言語野は部位を特定するのが難しく
主治医自身も、「フライングしないようにしないと。」と言っていたのですが、
医療ミスか何かわかりませんが、言語野の術前の検査もなく
手術になってしまい(フライングしたでしょ!先生!)
夫は、術前の手術による後遺症の説明にない「読み書き計算」が
出来なくなるという事態になってしまったのです。
話す、聞くは出来るのです。
言語野って本当に細かく分かれているのですね。
「読む」と「書く」が出来ないのです。
これ、仕事で困ったことです。
しかも、夫は自営業。一人で整骨院を営んでいます。
簡単な計算も、書類もてこずっています。
しかも、その医師は
「あなた(夫)の仕事が何か、私には興味がない」とのたまった!
「脳の手術でどこまで取るかという事」と「職業」って、すごく関係あるんじゃないですかね?
まぁ、こんな医師に当った私たちの運が悪いのでしょう。
ということで、夫は本が読めません。
私が、時間を見つけて読み聞かせしています。
元、新劇の劇団員だった私です。
たぶん普通の人より感情込めて、すらすら初見で読めます。
夫は、目をつぶりじっと聞いています。
私は、催眠療法のように、自分の息に心を乗せて、
アニータさんのメッセージを、夫の脳の中心部に向かって届けます。
ただ、声を発しているだけではないのです。
ただ、内容がわかればいいというものではないのです。
アニータさんのエネルギーを私というフィルターを通して「届けて」いるのです。
催眠療法のときも、明確に意図しています。
自分の声で、ふわーんとやわらかく全身を包み込むイメージが良いと直感が来る時。
 
またある時は、「脳の松果体」にシャープに届けなきゃって直感の来る時。
「声」だけでも、一種のエネルギーですが、
「声」という見えないものを使って、
どれくらいのテンポで
どれくらいの大きさで
どれくらいの間をあけて
クライアントのどこに届けるのか
全身か、ハートか、脳か、脳なら大脳新皮質か、辺縁系か、視床か、松果体か、、、
すべては、クライアントが教えてくれるのです。
クライアントから伝わる微妙なエネルギーを感じ、
再調整、微調整しているだけです。
これは、私が舞台役者であったこと、鍼灸マッサージ師であることで
培ったものかもしれません。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。