悲嘆療法(グリーフセラピー)・・・未完了を完了させる

催眠療法の中に、悲嘆療法というものがあります。
グリーフセラピーともいいます。
亡くなった人や動物の魂に出てきてもらう、というものです。
というと、なんだか恐山のイタコみたいですが、
誰かの口を借りて云々ではなく、自分で感じることが出来るのが
催眠療法の醍醐味です。


グリーフセラピー自体は、短いボリュームなので
通常の催眠療法に付け足すことができます。
というか、亡くなった方が出てくる、呼び出すというのは催眠療法では普通のことなのです。
というのも、潜在意識の世界では時間がありません。
過去も、未来もないのです。
最近私は悲嘆療法で、亡くなった父に会いました。
父は、生きていた時より、すっきりと明るく若返っていました。
私の悩みなども、父にとっては小さなことのようで、
「大丈夫、大丈夫、何も問題ない」というエネルギーが伝わってきました。
父の穏やかなエネルギーを感じて、とても安心しました。
ある方は、猫ちゃんが出てきました。
「どんな様子ですか?」と聞くと、
「猫の様子です。」とあっさり。
勝手にクライアントの中でやり取りがどんどん進んでいくようです。
こちらは特に何もしなくて大丈夫です。
お互いのエネルギーを感じるだけで、安心できて癒しが起こるようです。
ペットロスの方にぴったりのセラピーだと思いました。
悲嘆療法(グリーフセラピー)は、様々な可能性があります。
占い師や霊能者やチャネラーに、ああですよこうですよと言われるより、
自分自身で、亡くなった人や動物のエネルギーを感じることは
依存することなく、自分で自分を癒せます。
未完了の思いや出来事は、理性で押し込めても
完了させてくれ~と、亡霊のように顔を出してきます。
「完了」する、ということが大事なのです。
もう亡くなっているから会えない、、、別れたから会えない、、、
思いが残ったままだ、、、伝えることができない、、、ということはないのです。
催眠療法で、あなたの大切な人に会って思いを打ち明け、
聞けずに終わってしまったことを聞いてみる。
そうすると、一歩前に踏み出すことができるのです。
未完了を完了させれば、新たな展開が待っているかもしれません。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。