サイモントン療法で治った人(イメージ療法)

1971年、サイモントン博士が初めて心理的介入を行ったケースです。
当時、サイモントンは放射線科の医師でした。
そこに、進行性の咽頭がんを患ったマックレーンという男性が
やってきたのです。


そのマックレーンさんの症状を見て、上司はサイモントン医師に
「私の過去のキャリアのすべてをもってしても、彼のような症状で
治ったケースは1例もないので諦めなさい。すぐに悪化し、
そしてすぐに死ぬだろう。」と伝えました。
ところが、サイモントン医師はこの状況を逆手に取りました。
医学的に何も成す術がないということは、何をやってもよいということが
正当化されると考えたのです。
そして、マックレーンさんとの話し合いの結果、放射線治療と併用して
心理療法を行うことにしました。
マックレーンさんの腫瘍の状態は悪く、固形物を食べられないどころか
自分の唾液を飲み込むのもやっとという状態でした。
ところが、治療を開始すると、彼は悪化してすぐに死ぬどころか
見る見るうちに元気になり、2週間後には固形物を食べられるように
なり、4週間後には何と物理検査で癌が消失していることが
認められたのです!
一体、彼はどんな治療をしたのでしょうか?
それは、「釣り」です。
渓流の釣りが大好きだったマックレーンさんは、忙しさのあまり
数年前から竿を振ることがなくなっていました。
サイモントン医師は、マックレーンさんに病院のベッドの上で
「釣りのイメージ」をするよう指導したのです。
また、放射線が正常な細胞と癌細胞をちゃんと区別して
癌細胞だけに効果的に作用するようにイメージしました。
このあまりにもエキサイティングな結果により、
サイモントン医師は、イメージによる治療を始めました。
ていねいなイメージの指導により、
予想外の素晴らしい結果をもたらすことがあるのです。
どんな状態からも、逆転ホームランを打つことが可能なのです。
イメージ療法には、無限の可能性を感じますね!

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。