誰が治すのか・・・

自然治癒力・・・東洋医学の専売特許ですね。
生まれつき備わっている、自ら治す、治っていく力のことです。
鍼灸学校の病理学の授業では、「創傷治癒」という言葉も習いました。


私は東洋医学をやっていながら、恥ずかしながらずっと悩んできました。
「私が治さなきゃいけない!」って。
10年近く、その呪縛から逃れられませんでした。

知識では、「自然治癒力」ってもちろんわかっています。
でも、心の底からはわかっていなかったんですね。
治療代を頂く以上は、来た時より良くなって帰ってもらわないといけない・・・
苦しかったです。なかなか良くならないんですもん・・・

でもある時、ふっとわかったのです。

それは、パーキンソン病の方の施術をしている時でした。
手指の振るえがひどく、私まで振るえてしまいそうな状態でした。
「気の流れを良くしてみよう」
目で追ってイメージすると、ぱたっとその方のひどい振るえが止まったのです。

あれ?

そう、、、今までは、「振るえを止めよう」と思っていたんです。
そこに責任を感じて精一杯頑張っていました。
しかしどうやっても止まりませんでした。

その日、「東洋医学は気の医学だよな~」とぼんやり思いつつ
気がビューンと流れるイメージをしたら、しつこい振るえが止まったんです。
そう、私の仕事は、「気の流れが良くなるようにサポート」するだけで良かったんです。

気の流れを良くしたら、あとは患者さんの仕事なんです。
患者さんの「自然治癒力」を100%信じて、気を流すだけ・・・
私の仕事は、そこまでです。

そこから先は、あなたの仕事です。
あなたの体には、「自然治癒力」が生まれつき備わっています。
大丈夫!信じてGO!

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。