やることよりもやめること

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やることよりもやめること

2018-06-09

私は鍼灸マッサージ師です。
最初は五反田の有名鍼灸院に弟子入りしました。次は整形外科のリハビリ室に3年、その次は少しの間鍼灸院を任されました。そうしたら、鍼灸学校の同級生が開業したもののすぐ妊娠し、店舗ごと患者さんごとたった20万円で私に譲ってくれたのです。

なので、11年前に開業した日から患者さんがいました。棚ぼたというかラッキーな始まりでした。今では催眠療法や心理療法、ヒーリングの患者様のほうが多いくらいですが、ずっと10年以上通って下さっている鍼灸の患者様もいらっしゃいます。

その中には癌の方もいらっしゃいます。西洋医学を始め、様々な代替医療、民間療法もやっていらっしゃる方が多いです。

昔、そんな中のお一人にAさんという方がいらっしゃいました。Aさんは乳がんですが、ありとあらゆる療法をやっていました。あまりにもやり過ぎて自分でも思い出せないものがあるとおっしゃっていました。「癌の治療について本が1冊書けるくらいだわ!」

Aさんは迷路に迷いこんでいました。「こんなにやっているのに、頑張っているのに、なぜ私は治らないの?悔しい!」同じ時期に治療をしていたお知り合いのBさんは摩訶不思議な治療で治ってしまったそうです。Aさんもそれをしていたのに。AさんとBさんの違いって何でしょう?

 

 

同じ乳がんと言ってもお一人お一人違うので本当のところはわかりません。あくまで治療以外のことですが「在り方」は違いました。Aさんはこれでもかこれでもかと徹底的に癌を叩き潰すようにあらゆる療法を探し求めやり続けています。頑張れば頑張るほど、癌は難しい病だ!強敵だ!という感じになっていったようです。癌の治療法を探しそれをやることが生活のすべてになってしまったような感じでした。

Bさんのほうは、聞いたところによれば「この治療で治るんだって!やった!ラッキー!」とその奇妙な治療だけで他には何もしなかったそうです。Aさんは、能天気に見えるBさんを最初はあきれて見ていたようですが、実際に治ってしまったのは能天気なBさんのほうでした。

私はその理由を確かめるためにその奇妙な治療をしているところにも尋ねていき、そこの方にも聞きました。「治らない人はどうして治らないのですか?」するとその奇妙な方はこう言ったのです。「努力が足らないからです!」こりゃダメだ!私は一目散に帰りました。わかってないなぁ・・・努力が足りないんじゃなくて、努力しすぎるんだよ!!

末期癌から危篤状態になり、臨死体験をし、目覚めた後にすべての癌が3週間で無くなってしまったアニータ・ムアジャーニさんは言います。「愛か怖れか、そのどちらからやるかが大事です。」

かつて、アニータさんが来日し、ワークショップを行った時に癌患者さんが質問したのです。「化学療法がいいでしょうか?自然療法がいいでしょうか?」アニータは応えました。「どっちでもいいんです。ワクワクした気持ちでやるならそれは効くでしょうし、それをやらなければ死んでしまうかもとビクビクしながらやればあまり効果はないでしょう。あなたがどんな気持ちでやるかが大事なのです。」

Aさんは治そうと必死でした。効きそうなものはどんなものでもやっておこうと、そんな態度でいました。毎日がとてもしんどそうでした。皮肉なものです。その努力が、頑張りが、自分への不信や恐怖を増やしていたのかもしれません。一方Bさんは「この治療で治った人がいるんだ、私も治る、ラッキー!」こんな感じで大船に乗った気持ちでいたそうです。

「在り方」って本当に大事ですね。よく「病気を治すには楽しんで暮らすこと」などと言いますが、「楽しんでいる」は在り方ですが、あっという間に「楽しまなければならない、楽しまなければ病気は治らないぞ」とやり方になってしまいがちです(実際、楽しくなさそうだ~)。

BeがDoになってしまうのです。在り方は「今こここの瞬間」にいてどこにも向かっていない感じです。自分が宇宙の中心にどっしりいる感じでニュートラルです。一方、やり方はベクトルを持ってしまうのです。ここではダメでどこかに向かおうとしてしまうのです。

もし、楽しまなければならないと思っていたら、これではダメなんだと自分責めモードです。ここではないどこかに向かおうとしていたことに気づいてみましょう。そして今ここで楽しむことを自分に許可していなかったことに気づき、やめるのです。小さな小さな違和感に気づくことから始めるのです。これまでいつもどこかに向かおう向かおうとしてきた努力型の人には最初のうちはきついかもしれません。でも、病気をやめて健康になるには、今までと逆のことをする勇気が必要です。そう・・・何かをやることよりもやめることのほうが格段に難しく、そしてもしやめることが出来たなら、あなたは新しい人生を歩んでいるに違いありません。


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