非物質世界とつながること

あなたの気づきのお手伝い!
心とからだの鍼灸師福井てるこです。

 

先日、星海ケンさんのワークショップに参加しました。これで5回目、けっこう常連です(笑)今回はこれまでで最高の愛のエネルギーに包まれたそうです。・・・そうですというのは、今回はあまりわからなかったからです(他の常連の方はもちろんすごいっておっしゃってましたよ!)。私は、愛というポジティブなムードのエナジーを感じたというより、むしろ悲しみが溢れてきて孤独感がどんどん増幅してしまいました。周りとの差が余計にそうさせたのでしょう。というのも、今回のテーマ「レトリーバル(魂の救出)」でこれまで絶対開かないようにしてきた蓋が開いてしまったからです。

 

大木

 

ところで、レトリーバル(魂の救出)なんて、そんな崇高な感じのことがすぐ出来るのかって疑問に思われる方も多いでしょう。あるいはインチキ、妄想だとか。私はヒプノセラピストでもありますが、前世療法の最中に浄霊大会みたいになってしまうこともあります。レトリーバルは簡単に言えばヒプノなんです。例えば亡くなった方が生前何か悪いことをしたことにこだわり自分を責め続けたりしていると、この無限の空間(物質的空間という意味だけではなくて)の中のどこかに自分の信念体系にふさわしい領域を作り、ずっとそこに留まってしまったりするのです。亡くなった方は身体がなく、意識だけなのでそういうことが出来てしまうのです。例えば長く闘病していた方は亡くなっても自分はまだ病院にいると思い、自分で病院を作り出してずっとそこに留まってしまう方もいると聞きます。あちら側?は時間が直線的ではないので、どれだけ自分がそこにいるのかも、また何のためにそこにいるのかもわからなくなってしまったりするのです。それを生きている私たちが(意識領域に囚われている方は、自分は生きていると思っているので、生きている私たちのほうが感知しやすいそうです)、「いつまでここにいるの?もう大丈夫だよ~。明るいところへ、あなたの行くべきところに行きましょう」と救出していくのです。この時に絶対必要なのが、愛のエネルギーなのです。

これはある有名な鍼灸師の先生が亡くなってからのお話です。その方はバリバリの共産党員で死後の世界なんてまったく信じていない方だったのです。(陰陽、東洋哲学を熟知していたあの先生が死後の世界を全否定されていたのには驚きました。ほとんどの方はあんなに強くは否定していないと思います。なんとなく死後はないんじゃないか程度で)先生が亡くなりお葬式も済ませ、何日かすると早朝奥様はこんな声を耳にしたそうです。「暗い~。暗い~。」そうなんです。その鍼灸師の先生は死後の世界はないと固く信じていたので、ない世界を自分で作り上げていたのです。しかし中途半端な世界です。物質的なものはないのですが、自分の意識はあるのです。どこまでいっても真っ暗な世界でした。しかし、奥様がその悲痛な声を聴いたその日、遠方から先生の友人が突然訪ねて来たのだそうです。「奥さん、あいつがたいへんなことになっている。助けてあげよう。」と。その友人は何か信仰をされていたのでしょう。友達の叫びをキャッチして東京まで飛んできたのです。そして真っ暗な世界に囚われていたその先生を救い出したのです。この話はその奥様から直接伺った貴重な話です。また鍼灸師の先生は蝶になったり、何度も奥様の困った時には現れているそうです(蝶はウォークインしやすいのでしょうか?)

実際のレトリーバルはもちろんお経や祝詞などではなく、誘導瞑想などで通常の意識状態ではなくなり(ヒプノと同じようなゆったりした脳波、あまり思考しない感じ)対象者に会いに行き、救い出すのです。ワークショップの初日では、5人グループでじゃんけんに勝った私の前世をレトリーバルしていただきました。しかし、いつもはバッチリ視覚的に見える方はなかなか見えなかったようです。メタファーで断片的に情報を教えてくださった方もいました。私自身は足元にかしづく?白い服の男性を知覚しただけでした。なんとなく重い感じが残りました。

なんだか解決できないまま終わった初日、夢を見ました。視覚化が苦手な私ですが、夢は得意です。患者さんの夢にもよく出演しているようですし、自分の夢はしっかり覚えています。しかし、この日の夢は強い感情を伴う苦しい夢でした。何かの高い地位にいた私は失敗して突然襲われました。心臓がバクバクします。無防備な私は刀で切り付けられました。右腕で顔をかばうので、肘の周辺がザクザクに切られ、ぱっくりと傷口が開いています。追われながらその傷口を見て、「死」を覚悟しなければと思いました。自分の命はもう終わりなんだ、この傷ではもう助からない。これからの人生をあきらめなくてはいけない。悔しい。隠れながら、もうすぐ見つかり切り殺されることを受け入れながら、絶望でいっぱいでした。誰か(何人か)に対する恨み、憎しみもあるようでした。私はレトリーバルされていなかったようでした。その悲しみ、苦しみが続いてしまい、ワークショップ中はとても落ち込んでしまいました。たぶん、愛のエネルギーに溢れたあの場で私は浮いていたでしょう。とても寂しく孤独感でいっぱいでした。その後も激しい感情が表出したいへんでした。しかし、これも私が表出できる段階になっていたからかもしれません。また、ワークショップとは関係ないですが、霊的な修練の「オープン」というものを受けたので浄化がどんどん進んでいるというタイミングで参加したのもあると思います。その後、2日くらいで感情はすっきりと治まりました。

なかなかたいへんな体験でしたが、さらに意欲が湧いてきたのは事実です。なぜなら、レトリーバルが必要な人がたくさんいるからです。私の治療院は癌の患者さんが多いのですが、亡くなってからも自分が亡くなっていることがわからずに治療院に治療を受けにやってくる人もいます(非物質的にですよ!)。また、クライアントは自分が選んできていると思っても、後ろの存在たちに引っ張っられて治療院に来ているということもありました。後ろの存在(クライアントの亡くなったおばあ様)に「てるこさん、ありがとう」とお礼を言われ、非物質ではなく物質のブレスレット(クライアントさんが突然自分の手首から外し、なんかおばあちゃんがてるこさんに差し上げなさいと言っているからといって)をいただいたこともあります。

昨年はコーマワーク(昏睡状態の人とのコミュニケーション)を学びましたが、その先の亡くなった後もちゃんとコンタクトを取りサポートしてもらえるとなれば、どれだけ末期の病と向きあう方の不安や苦しみが減るでしょう。ほとんどの人はそんなことは難しいと思うかもれませんが、私はそこまで含めてホリスティック(全人的な)医療だと思います。まだまだ思うようには出来ないけれど、チャレンジチャレンジです!

 

星海ケンさんの言葉をお借りすれば、愛する対象を必要としない、感情を伴うストーリー性のない「純粋な無条件の愛のエネルギー」この中に浸る体験がワークショップにはあります。今回、知識はたくさんあるけれど体験が少ない方が参加して、涙が止まらなかったとおっしゃっていました。もしかしたらあなたもハートの開く瞬間があるかもしれません。次回は2月9(土)10(日)11(月)の3日間です。1日だけの参加も可ですが、初めて参加される方は1日目2日目は必須だそう。1日目にたぶんサードアイとハートチャクラを開く調整を行うと思います。この調整は毎回行うものではなく、滅多にない機会なのでぜひどうぞ~。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。