夫のお茶会開きました。

こんにちは、てるこの部屋です。
お客様から素敵なお花をいただきました。ありがとうございました。

 

 

7月4日(土)は久しぶりのギフレシ会でした。
(ギフレシとはギフティングレシービングの略で、与えて受け取るということですが、アクセス・バーズやフェイスリフトなどを習った人が低料金(うちは1500円)でやり合う会のことです)

実はギフレシ会だけではなく、隣の部屋で夫のお話会を開いたのです。
夫は8年前に悪性脳腫瘍になり手術をし、高次脳機能障がいになり認知が下がり働けなくなってしまいました。目も半盲になり、最近は足も悪くなってしまい、歩くこともままならなくなっています。いつも一人で家で留守番をしているので、ギフレシの会になら連れてきてもいいかな~と思い立ったのです。

とはいっても、あまり歩けないのでたいへんです。自宅から治療院までは歩いて20分くらいですが、もちろん歩けません。タクシーで来て、朝からずっと居てもらいました。

夫は病気になる前からチャネリングが出来たのですが、手術をしてからは見えるようにもなりました。そんな特技があるので皆さんが興味を持ってくださってZOOMで4名、対面で5名の方がいらっしゃいました。

 

 

実際には思うように見えなかったりして、ただただ夫のとんちんかんな話に皆様が根気強く付き合ったくださっただけです。しかし、夫は嬉しくて嬉しくたまらなかった様子でした。今まで転んだりして怪我をするからとあまり出かけなくなっていて申し訳なかったなと思いました。

 

 

夫が病気になって8年近く、あっという間でした。
今になってみれば、夫の病気は私にとって必要なものだったと断言出来ます。こんなことを言う私をひょっとしたら「えらいなぁ」と思って下さる方もいるかもしれませんが、えらくもなんともない、もう本当に必然の流れなので、ただ必要だからそうなったとしか私には言えません。

許容と言えば聞こえはいいですが、諦めという言葉のほうが近いかもしれません。しかし、私にとって諦めるということは暗い重いものではなく、大人になったような新たな局面を開いたような清々しい気持ちです。被害者意識から脱却し自分が創造者になったようななんとも言えない明るい気分なんです。これを味わえているのだから、やはり夫の病気があって良かったのです(夫には申し訳ない気もしますが、本心で言っているのかどうかわかりませんが夫はいつも「幸せだよ」と言ってくれています)。意識がグーンと成長・拡大することを私は何よりも体験したかったのだなとしみじみ思います。そういう意味では本当にうまくいっているんでしょうね。

世間の常識という価値観、親や先祖からの刷り込み、もちろん私自身もこうあるべきだと思い込んでいたところを外すのに8年近くかかってしまったということでもあります。病気は不幸、夫が認知症になるなんてみじめ、自分一人が働いて夫を支えるなんて無理、こんな人生は負け組だ・・・いろんな考えが次から次へと湧いてきました。最初の数年は自分と夫が哀れでみじめでのたうち回るほど苦しみました。

絶対こうでなければいけないと思い込んでいた私に、同じくらいの強さでのしかかって来た夫の病気という現実。その苦しみにチカラを与えていたのは、皮肉なことに私自身の抵抗でした。頑張れば頑張るほど苦しみのヤツも頑張った(笑)拮抗していたんですね。私の道は抵抗し続けるか抵抗をやめるか、このどちらかでした(抵抗し続けて苦しみから逃げ切ることはたぶん不可能でしょう)。そして抵抗をやめた時、それはもはや苦しみではなくなっていました。この変容の体験を人は恩寵と呼ぶのでしょう。

もし、夫が脳腫瘍にならず今も健康でいたならば・・・私はどうなっていたでしょうか?いつも誰かや何かのせいにして、不満だらけの人生を送っていたかもしれませんね。

本当に人生はいつもパラドックスです。陰も陽もまるっとすべて引き受けた時、自分には人生を変える力がないという被害者意識から創造者の意識へ変わります。すべて受け入れてみようと覚悟を決めた時、人生のほうから受け入れてくれます。自分本来のチカラが戻って来るんです。そういう意味で・・・今問題だと思っているもの全体性を生きることに必要なピースなんですね。だから私は、受け入れがたいそれをどうやって受け入れるか、そんなお手伝いをしているのです。それをものの見方を変えるともいいます。とてもやりがいのある仕事です。

 

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。