九死に一生を得る (癒しのスイッチはどこにあるのか?)

このことわざは、「ほとんど助からない、十のうち九まで助からないという状態の
命が助かること」を言います。


先日、来日したアニータ・ムアジャーニさんもそうですが、
生死の境をさまようような体験が、スイッチを入れてしまうことがあるようです。
そのスイッチとは、「癒し」「治癒力」です。

すぐれたヒーラーでもあり医師でもあるMさんは、アニータさんについて
「その方は、脳幹のスイッチが入ったんですね~。」と言っていました。
火事場の馬鹿力ではないけれど、危機に瀕するとスイッチが入るようです。

そんな方を実際に2人知っています。

一人は、秋田のSさん、交通事故で瀕死の重傷を負い、生きているのが奇跡と
言われた人です。Sさんは、その後ヒーリング能力が出現し、全国を飛び回っています。
私も直接お会いして、ヒーリングしてもらいました。
もう一人は、沖縄県北部のヒーラー、Aさんです。
この方は、子供の時から霊視能力はあったそうですが、
フランス軍の傭兵としてアフリカ?かどこかで戦闘中、
高圧電線に引っ掛かり、3週間意識不明だったそうです。
もう子供はできないよと言われ、帰国。

その後、四国遍路などして、だんだんと人を癒す仕事をするようになっていったそうです。
そして、出来ないと言われた子供を、63歳にして授かっています。
世の中には、まだまだ解明できないことがあるのです。
アニータさんは、「癌が治るのに、必ずしも臨死体験が必要なわけではない。」と
繰り返し言っていました。
私もそう思います。

なぜなら、アニータさんがあんなすごい体験をして、導かれるままに
「喜びから人生を生きる」を出版したのは、
世界中の多くの人に、自分と同じように「病」を治せるんだよ~と
伝えるためだと思うのです。
宇宙は、そんな役目をアニータさんに与えたのです。
アニータさんだけにしか、起こらないことではない!と思うのです。
では、どうやってその「スイッチ」を入れるのか?
生物は、瀕死の状況の時、何が起こっているんでしょう。
そのへんがヒントかもしれません。

脳の中で何かが起こるのでしょうか?

催眠療法でやっていることは近いような気もします。
右脳がビジュアル、大脳辺縁系が感情、脳幹は、感覚・・・とすると・・・
ヒーラーやアニータさんは、単に選ばれた人なのか?
うーん、やっぱり違うと思う。ヒーラーさんたちも言っています。
「俺に出来るから、あんたにも出来ると思うよ。」
「どうやって治しているのかわからない。俺が治しているのかもわからない。」
「あんたの治る力を刺激したり、引き出したりしているだけなんだ。」
「俺がどう頑張っても、生きたいという気持ちのない人は治せない、治らないんだ。」
自分や人を癒す力が出現した人たちは、
どこかにつながって、その力をもらっているのでしょうか?
それとも、そういう力が最初から自分にあったということを
思い出しただけなのでしょうか?

アニータさんのいっていた「無条件の愛」が、ヒントかもしれません。
「愛」は「愛以外」のものも含むから偉大だ、と何かで読んだことがあります。
「正しい」「正しくない」とか「良い」「悪い」とか、
二元性を越えた世界が「無条件の愛」なのでしょう。
全てを含むから、究極の「癒し」が起こるのでしょうか?
「無条件の愛」は「恐れ」と共存できないから、
恐れがなくなるから、究極の「癒し」が起こるのでしょうか?
なんとなく、自分としては確信に近づきつつある感じです。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。