「生き方」と「在り方」

前回、あなたに質問させていただきましたね?
「生き方を変える」と聞いて、何を思い浮かべましたか?


実は私、この「生き方」という言葉が、ずっと引っかかっていたのです。
以前、ブログに書きましたが、あるクライアントの方のメールにこうありました。
「生き方を変えなきゃ」と思っていたのが、大切なのは「在り方」だと気付いた、と。
このクライアントの方に、すごいシフトが起こったということはわかりました。
が、セラピストの私自身はぼんやりしていたのです。
「生き方」と「在り方」・・・似ているけど、上手く違いを言い表せないな・・・
そうしたら、また別のクライアントの方がいらして、
「生き方を変えなきゃ、癌は治らないと言われました。」とおっしゃったのです。
すべて、必然です。つながっているのです。
あることに対する答えが欲しいなぁと思っていると、
答えを教えてくれる人が、やってきてくれるのです。
その方は、「生き方を変える」ということに少し違和感を感じたそうです。
いつもなら見逃すような、小さな、小さな違和感・・・これが大事です。
それを捕まえましょう。それが私の役目でもあります。
「生き方」は、辞書で引くと(生活の方法・暮らし方・人生の選び方・歩み方)です。
つまり、「すること」「行動」です。
癌を治すことに特化していえば、(食べ方・仕事の仕方・休み方・考え方)などでしょう。
何か目的に向かって(未来に向かって)いるイメージです。
方向があります。時間が存在します。直線のようなイメージです。
「生き方を変える」って、今の自分のやり方を修正するというニュアンスも感じますね。
そして、「在り方」のほうは、私なりの解釈ですが、「今ここ」に在るだけなのです。
あまりにもシンプル過ぎて難しいかもしれません。
ニュートラルというか、コントロールをしないというか、、、。
別の言い方をすれば、目的などなく、未来のある結果などを志向することもなく、
今の瞬間を「感じている」という感じです。
今、自分が何を「感じているかに気付いている」という状態です。
そこに時系列のような時間感覚は存在しません。点というか、自分が世界の中心にいるイメージです。
時間がない今この瞬間にこそ、永遠がたたみこまれているといえるかもしれません。
そして、私たちは今この瞬間に「在る」ことが苦手です。
それは、「行動中毒」だからです。
常に、何かをしなければいられない心理状態なのです。
何もしないでいることは、とても恐ろしく感じるのです。
それを当り前と思って生きています。
未来のいつの日かを夢見て、マイホームを持つ日まで、
ダイエットが成功する日まで、癌が縮小する日を考えて、
あれをしなきゃ、これもしなきゃ、それもやっておこう、、、、
それまでは、本当にやりたいことは我慢だ!達成するまで頑張るんだー!!!
いつも焦って、何かに追われています。なんだか忙しい日々です。
そんな人に「ただ在る」ということは、とてもとても難しいことでしょう。
よく存在感のある人になりたい、なんていいますが、
「ただ在る」ことができれば、世界は怖ろしいものではなくなるでしょう。
さあ、このブログから目を離すこともなく、1分間だけ、
今、この瞬間に自分が何を感じているか、、、味わってみましょう。
(ただ今、感じるタイム!ですよ~)

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。