沢水困(たくすいこん)

私は、占いが得意だと自負している。専門的には「引きが強い」というらしい。
以前マンションを売った時は、中古だったが買った時より300万円高く売れた。その数字をタロットでピタリと当てた。不動産業者もびっくりしていた。
たまに易もやる。道具も何もない。インターネットでぽちっとやるだけ、無料のだ。それでも当たる。コツは、ゆだねること。質問をし、全宇宙に「受け入れます」と伝え、力を抜き受け身になることだ。
私は若い頃、役者をやっていたのだが、役者仲間には占い好きが多く、みんな得意だった。演じるということと占うということに何か共通の物があるのだろう。古代の巫女(シャーマン)は舞いをしたり、占いをしたりしていたというから根本は同じで、軽いトランスに入り、何か偉大な物(宇宙?神?)につながりやすいのかもしれない。
話がそれたが、2012年の5月頃、易に尋ねていた。「今年の下半期はどうですか?」
ところが、卦は「沢水困」!   、、、、、は?
「沢水困」は易の中でも4大難卦の一つで、ドン底、もがき苦しむ卦なのだ。
その頃の私たち夫婦は運気上昇という感じだった。公的借金は返し終え、患者も増えつつあった。
易って当たらないな、と思った。日を改めてまた占った。また「沢水困」。また占った。「沢水困」。
たいして気にせず過ごしていたその年の8月、夫の脳腫瘍が見つかった!これだったのかーーーー。
易は当たる。それはわかった。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。