本音主義でいきまっしょい!

最近、患者さんのご家族の方がよく来られます。
お電話で相談される方もいます。


「夫が癌なのに、私ったら自分の心配ばかりしてて、、、。」と言われる方もいます。
いいじゃありませんか?自分の心配していて!
相田みつをさんじゃないけれど、「にんげんだもの」ね。
最愛の夫が亡くなった先の、自分のことを心配するのは普通ですよ。
私も同じ道を歩いているので、よくわかりますよ。
自分を責めたって、いいことは何もありません。
私もそうでした。
今でもそうです。
夫に依存していましたからね。
一生食べさせてもらえると思っていたんです。
ところが、脳腫瘍になって、遠からず死んでしまう、おまけに知能低下・・・
なんだかだまされたみたいで、悔しくて悲しくて怒りまくった時もありました。
有事の時に、その人の地金が出ますね。
本当に自分のことばっかり考えていました。
私は、ひどい人間でした。
でもね、それをまず認めないと、何も始まらないんです。
私は、自分の冷たさ、醜さを認めました。
そして、自分を赦しました。
それを支えてくれる人がいたから助かりました。
30年前、私と同じ年齢でご主人を亡くした方がしょっちゅう心配してくれたんです。
・・・もう、あきらめるんだな。なるようにしかならないさ・・・
いっけん投げやりですが、愛情たっぷりの言葉です。
最愛の人が病に倒れ、介護に明け暮れた人にしか言えない言葉です。
「今がいちばんたいへんな時だからね」  (今だけじゃないよ!)
「いちばん辛いのは、患者さんだからね」  (患者の家族の辛さはどう癒せばいいんだよ~)
無責任な人の言葉に疲れ切った時もあります。
家族は「第二の患者」と言われます。
張り詰めて張り詰めて、家族の方が倒れてしまいそうです。
安全に話せる場では、本音主義でいきましょう。
そこからしか、物事は展開していかないんです。
アニータ・ムアジャーニさんのワークショップで、彼女はこんなことを言っていました。
「あなたがいちばん話せないと思うことが、いちばん人と分かち合う。」
意外と同じようなことを思っていたりするもんですよ。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。