「命はそんなにやわじゃない」

読むと元気があふれてくる、本当に素晴らしい本でした。
著者の杉浦貴之さんは、28歳で2年生存率0%の腎臓癌が見つかりました。
その若さで医師から「余命半年」と告げられます。


辛い抗ガン剤も経験しました。
生きる気力を失いかけました。
自分のやりたいことは後回しのいい子だったことにも気付きました。
杉浦さんは、夜のお店で癌を克服した元ナースさんに出会います。
様々な失敗を繰り返し、本当の自分をとり戻していきます。
杉浦さんには夢がありました。
「ホノルルマラソンを完走し、ゴールには婚約者が待っていて、
二人抱き合って喜び、次の日に結婚式を挙げる。」というものでした。
病院のベッドの上で、繰り返しこの夢をイメージしたそうです。
手術から6年後、ついにホノルルマラソンのスタートに立ちました。
しかし、彼女はいなかったため、婚約者と抱き合うという夢は持ち越されました。
そしてそれから3年後、9年前に病室のベッドの上で思い描いた通りのことが現実になったのです!
杉浦さんは、周りからよく言われるそうです。
「杉浦くん、そんなに元気になるなんて、あなた自身も信じられないでしょ?」
しかし、彼はこう答えているそうです。
「いや、信じていましたよ。信じていたからこそ、今の自分があるんです。」
杉浦さんは決して、かっこいい人間ではなく失敗だらけで、風俗通いも赤裸々に描いています。
他の癌サバイバーの方とは、一線を画す感じですね。
ヒーラーさんにだまされかけたり、大金をいろんな治療につぎ込んでしまったり、、、。
癌患者にありがちな失敗もさらけ出してくれています。
一つ一つ失敗を重ねます。が、実は失敗は失敗ではなかったのです。
痛い「体験」を通して、本物の智慧になっていったのです。
それが、今の杉浦さんの健康に結びついているのだと思います。
そして、杉浦さんは健康だけでなく幸せも掴んだのです。
自分のすべてをさらけ出して、後に続く癌患者さんの力になってくれている杉浦さんに感謝します。
これは余談ですが・・・
寺山心一翁さんや我志普願さん、そして杉浦貴之さんの共通点がありました。
3人の方は、余命宣告を受ける末期癌の方で、「ご自分のお葬式の夢」を見ているんです。
その時、これはいかんと思ってご自分の人生を振り返り、生き方や在り方を変えているんです。
その結果、癌は完治し、健康や素晴らしい人生を手に入れていらっしゃるということです。
どうやら魂は、最後通告というか確認を本人にするのかもしれません。
「おまえの人生、これで終わっていいのか?」と。
私は催眠療法士として、「自分のお葬式」という催眠療法をやってみたいと考えています・・・

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。