亡くなった人との会話(悲嘆療法)

催眠療法の一つに、悲嘆療法というものがあります。
グリーフ・セラピーともいいます。
一体何を嘆き悲しむのかというと、亡くなった方の魂を呼び出すのです。


えっ?恐山のイタコ?
いえいえ、実際にセラピストに憑依するのではありません。
(でもね、私自身は時々、「ゴースト ニューヨークの幻」の
ウーピー・ゴールドバーグのような存在になったような気がする時があります)
悲嘆療法は、クライエントのイメージの中に小屋(部屋)を作り、
そこに亡くなった方の魂を呼び出すのです。
魂というと誤解を呼びそうなので、エネルギーと言ったほうが良いでしょう。
亡くなった方のイメージやエネルギーは、残された人の中にあるのです。
そのイメージやエネルギーを使った心理療法なのです。
愛する人に先立たれた悲しみは筆舌には尽くせません。
残された人は、まるで自分自身の一部を失ってしまったようです。
今まで、愛する人の中に自分自身を見ていたのです。
相手は、自分の鏡であったのです。
その鏡が突然失われると、自分を認識することが出来なくなります。
残された人は、自分を見失ってしまうのです。
また、未完了という辛さが残る場合があります。
言いたかったこと、伝えたかったこと、聞いておきたかったこと、、、。
完了されていなければ、宙ぶらりんの苦しさがいつまでも付きまといます。
この未完了を完了させるのが、「悲嘆療法」です。
かつて愛する人を失い、極度のうつ状態だった方が
たった一回の「悲嘆療法」で劇的に明るくなった事例を聞きました。
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残された妻「なんで、死んじゃったの?」
亡くなった夫「仕方ないだろ、病気だったんだもん。」
妻「あなたと会話できないから、淋しいよ。」
夫「元から、会話なんてあんまりしなかっただろ?」
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意外と、普通の会話が行われるのです。
もちろん、「愛しているよ~」というドラマチックな展開も起こるでしょうが、
まるで生きている時の続きのような、なんでもない会話なのです。
そして、伝えきれなかった思いや言葉を伝えると、
完了されていきます。
こちらとあちらと、居場所がほんの一時変わっただけ、
まるでちょっと長い単身赴任のような、
魂は永遠なので、必ず会えるという確信が生まれるのです。
残された人の未完了を完了させる、、、それが悲嘆療法です。
悲嘆と書くと、涙涙かなと思ってしまいますが、
心があったかくなり、安心感が生まれる素晴らしい療法です。
死別後の空虚感がなかなか取れない、胸がひっかかりがあるようだ、、、
そんな方は、悲嘆療法を試してみてはいかがでしょうか?
荻窪のウーピー・ゴールドバーグがガイドをさせて頂きます(笑)。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。